顧問チャット活用実例
従業員の通勤中の事故に関するご相談
更新日:2023/02/27
気軽に弁護士に相談できる「顧問チャット」でいただいた
興味深い内容をご紹介いたします。
従業員が自家用車で通勤中に追突事故を起こしました。従業員は任意保険に加入しておらず、相手方と修理費用の支払いで争っています。そうした中、相手方が当社に修理費用200万円を請求してきました。
請求に応じる必要があるのでしょうか。
X社様
会社には、従業員が会社の事業の執行について第三者に損害を与えた場合、損害を賠償する責任があります(民法715条・使用者責任)。
本件のような事例では、「通勤が『事業の執行』といえるか」が問題となります。車の利用状況やそれに対する会社の対応等、個別の事案の事情で結論は異なりますが、従業員の通勤中の事故について会社が損害賠償責任を負う場合があります。
裁判例では、会社が従業員に自家用車での通勤を認め、自家用車を業務にも利用していた等の事情がある場合には、会社に使用者責任を認めるものが多いようです。
従業員の自家用車での通勤中の事故について会社が責任を負うか否かは、これを明確にすることは難しいため、会社としては、自動車通勤者の任意保険加入の有無を定期的に調査する等の措置を実施すべきです。
今回は、従業員の通勤中の事故に関するご相談をいただき、ご回答を差し上げました。
顧問チャットは、ネット環境さえあれば、いつでも、どこでもやり取り可能なツールです。チャットワークの活用により、顧問弁護士をより身近に感じていただき、弊所のサービスが皆様のビジネスの加速に貢献できましたら幸いです。
顧問先様の声
顧問チャットをご活用くださっている顧問先様から、サービスへのご意見をいただきました。
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