有限会社ヒューマンケアドリーム 様

夢想現(むそうげん)夢と今日を「俯瞰」してつなげる

1.社長紹介

代表取締役　古田　仁　様

　鹿児島県出身の古田仁社長は、かつてバスケットボール選手として活躍し、体育教師を志していましたが、20歳のときに膝に大怪我を負い、競技人生を断念します。その後、理学療 法士として医療の世界に入り、病院勤務を経て36歳で独立。「夢・人・健康」を理念に掲 げ、有限会社ヒューマンケアドリームを設立されました。現在は整骨院や訪問看護、医療事 務スクール、オンラインサロンなど幅広い分野で活躍中です。

2.事業紹介

　整骨院、訪問看護、デイサービス、医療事務スクールなど医療・福祉・健康分野における多 様なサービスを展開しています。特に「病気やケガをしない身体づくり」の支援に力を入れ ています。「病院は病気や怪我をしないと診てもらえない。それなら私は病気や怪我をしないために診る、という場所を作ろう。」という社長の熱い思いのもと設立されました。また、夢を持てる場になってもらいたいという思いから、スタッフ一人ひとりの夢や人生設計を一緒に考え、それに合わせた働き方やキャリア支援も重視されております。

3.過去にあった危機とその克服

　独立当初、理学療法士として病院外で事業を始めたことに対し、医師会から激しい反発を受 けましたが、古田社長は信念を貫き、最終的には理解を得ることができました。また、自社ビル建設時には資金繰りの危機や投資の失敗にも直面しましたが、「10年先」を見据えた判断と冷静な損切りで乗り越えてきました。さらに、事業承継を見据えて進めていた縮小計画が功を奏し、コロナ禍の影響も最小限に抑えることができたとのことです。

4.社長が大切にされていること

　古田社長が大切にしているのは、「夢を持つこと」と「ゴールを明確に描くこと」です。人 生の節目ごとに「自分はどうなりたいか」を問い続け、その実現に向けて行動する姿勢を貫いてこられました。ご家族との時間も大切にされており、特にお孫さんとの時間を楽しみにされているそうです。仕事と家庭、趣味のバランスをとりながら、自分自身の人生を設計し、実行していく姿に、夢と現実をしっかりつなぐ生き方の軸が感じられます。

5.今後企業として目指すビジョン

　古田社長にとって経営とは、「家族や社員の夢を叶えるための手段」であり、自らの生き方 そのものです。大切なのは、夢と現実を「俯瞰」して結びつけること。その考えを『夢想現 (むそうげん)』という理念に込め、社員や若者たちにも伝え続けています。今後は、保険に依存せず、自分の健康を自分で守れる社会の実現を目指し、整骨院やサービスをサブスク化していくことが目標とのことです。「トータルケアビル」として、予防・ケア・トレーニング・相談までを一体化した仕組みを構築し、地域に根ざしたモデルを全国へ広げていきたいと考えられています。

6.インタビュアーの声

　「先を見通す力」「計画性」に加えて、「夢」へ向かうことへの強い意欲を感じられました。
　「自利利他」の精神のもと、様々な活動に取り組まれ、人と夢との繋がりを大事にしていらっしゃいます。