企業法務コラム
多様化する法律事務所のあり方
投稿日:2021/09/27
更新日:2021/09/27
更新日:2021/09/27
日弁連の発行する「弁護士白書」によれば、弁護士数は令和2年3月31日現在で4万2164人(参考までに医師は平成30年12月31日現在で32万7210人)となりました。
平成22年時点では2万8789人でしたので、この10年で1.46倍に増えたことになります。
弁護士数の急激な増加に伴い、近年では、法律事務所のあり方も実に多様化しています。
弁護士法人化する法律事務所が増え、その主たる理由は、複数の拠点を構えること、つまり、支店展開にあると言われます。
さらに、企業内や行政庁内で活躍する組織内弁護士も増え、この10年で6倍ほどになりました。
弁護士が多様な働き方を求められる時代となっているわけですが、特に法律事務所(弁護士法人を含む)にとっては、組織力の差がそのまま実績の差となる例も少なくありません。
旧来型のボス弁が一人親方の法律事務所では、経営者(ボス弁)の限界がそのまま法律事務所の限界を意味しました。
今後の法律事務所経営では、組織の力で限界を突破していくことが不可欠で、遅まきながら目的の共有・コミュニケーション・共働意欲といった基本が改めて大切になっています。
法律事務所も各弁護士の力量ではなく、組織によって選ばれる時代が来ているのかも知れません。
【著者情報】
播摩 洋平弁護士
企業法務部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:33334)
九州大学大学院法学研究科修士課程 修了
米国Vanderbilt Universityロースクール(LLMコース) 卒業
三菱商事株式会社、シティユーワ法律事務所を経て、現在弁護士法人グレイスにて勤務
プロフィールはこちら>>監修者
弁護士法人グレイス企業法務部
- 本店所在地
- 〒105-0012 東京都港区芝大門1丁目1-35 サンセルモ大門ビル4階
- 連絡先
- [代表電話] 03-6432-9783
[相談予約受付] 0120-100-129 - WEBサイト
- https://www.kotegawa-law.com/