企業法務コラム
組織作りと目標共有
投稿日:2021/11/25
更新日:2021/11/25
更新日:2021/11/25
組織づくりをする目的は、目標達成に向かって人を動かすことにあるかと思います。価値観や働き方が多様化する現代において、会社の組織づくりに対する考え方も様々です。
例えば、東日本大震災直後の対応が賞賛され、ディズニーランドの組織論は一時流行し、書店には多くの書籍が並びました。同社は「、ハピネス(幸福感)を提供することを理念(=目標)とし、キャストである従業員が自分の頭で考え行動する」ことを求め、ルールにはないことも、現場の判断に任されているそうです。
テーマパークのような特殊な場所でなくても、日々の仕事、何らかの体験を通じて問題点や不具合などの気づきがあるはずです。それをどのように共有し、改善に向けてどのように動けるか、その体制を作ることが危機管理のとれた強い組織となるために重要です。
経営者や上司が社員の業務を指示・管理する従来のピラミッド構造の組織も、これまでも重要な役割を果たしてきましたし、その利点もあります。
しかしそのなかにあっても、全員が会社の目標を共通認識として共有し、その実現に向け、行動できるよう仕組みに少し変革することで、多様化する社会に柔軟にも対応できる強い組織へと強化できるように思います。
【著者情報】
播摩 洋平弁護士
企業法務部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:33334)
九州大学大学院法学研究科修士課程 修了
米国Vanderbilt Universityロースクール(LLMコース) 卒業
三菱商事株式会社、シティユーワ法律事務所を経て、現在弁護士法人グレイスにて勤務
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