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企業法務コラム

「褒める」ことの効用

投稿日:
更新日:2023/06/26

弊所では、頑張ったことや、達成したことを「褒める」文化を大切にしております。そこで、この「褒める」ことの効用を考えてみたいと思います。
私の知る限り「褒める」機会を意識して持とうとする組織はあまり多くないように思います。私が以前勤めていた企業においても、上司と部下が双方向で評価しあう制度を導入していましたが、「褒める」ことは特に意識されていませんでした。
「褒める」ことの意味を考えるとき、一つのデータが思い浮かびます。心理学の研究によると、人は、生まれてから大人になるまでの間に、14万8000回もの否定的な言葉を聞かされて育つそうです。そして、その結果として「できっこない」という否定的な自己像を創り易い環境が形成されるそうです。
そうであるからこそ、敢えて、お互いに肯定的な言葉をかけ合う=「褒める」ことが重要な意味を持つと思います。褒められることで「できる」という肯定的な自己イメージを持つことができます。また、褒められれば、人はポジティブな感情を持ちますが、このポジティブな感情は視野を広げ、創造性や社会性を増すと言われています。すなわち、褒められることを通じて、個々人がより高いパフォーマンスを出せるようになる、ひいては組織を強くすることができる。それが「褒める」ことの効用ではないかと思います。

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【著者情報】

企業法務部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:33334)

九州大学大学院法学研究科修士課程 修了

米国Vanderbilt Universityロースクール(LLMコース) 卒業

三菱商事株式会社、シティユーワ法律事務所を経て、現在弁護士法人グレイスにて勤務

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監修者

弁護士法人グレイス企業法務部

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