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企業法務コラム

自律学習し続ける組織について

投稿日:
更新日:2023/10/23

最近、リスキリングやリカレント教育等をはじめ、学習の重要性が示唆されています。

組織として学習し、自律成長を続けるためには、個人のみならず、それをフォローする仲間、サポートする組織文化、制度等が必要となります。

「最強組織の法則」(ピーター・M・センゲ著)は、自律学習する組織について触れています。紙面の関係でほんの一部ですが、示唆に富んでいると感じた点をご紹介します。同書は、企業が抱える学習障害の一つとして、個人が自らの職務に拘泥すると、全ての職務が関連しあって生まれる結果への責任感が薄れて連携が阻害され、これに伴い、自分の仕事の結果が悪い場合に、自分以外のせいにしようとすることを挙げています。

障害を解消するための重要な鍵は、チームとしての成果を出すための学習の基礎構築、知らないうちに固定化されたイメージや概念を分析・精査すること、全体のパターンを明らかにし、有効に変えていく視点でものを考えること等であると説いています。

自律学習し続ける強い組織作りのためには、組織体全体の構造や時間軸、心理的に固定化された概念等も含めて、客観的かつ深淵に分析・精査した上で、構造のどこに働きかけ、どこを変えれば決定的かつ持続的な改善へとつなげるかを把握することが肝要であると述べており、非常に参考になります。

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【著者情報】

企業法務部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:33334)

九州大学大学院法学研究科修士課程 修了

米国Vanderbilt Universityロースクール(LLMコース) 卒業

三菱商事株式会社、シティユーワ法律事務所を経て、現在弁護士法人グレイスにて勤務

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監修者

弁護士法人グレイス企業法務部

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